Excelに入力した数字が勝手に変わってしまったり、郵便番号や管理番号の "0" が消えてしまったりした経験はありませんか?
この記事では、Excelで 「数値を文字列に変換する方法」 を4つ紹介し、それぞれのオススメ活用ケースをご紹介します。
そもそも数値を文字列で扱うケースとは??
Excelでは、数値として入力されたデータは自動で計算可能な数値データとして扱われます。
しかし、以下のような場合は 「文字列」として扱う方が望ましい です。
- 郵便番号・電話番号(先頭ゼロが必要)
- 社員IDや商品コード(計算の対象にしない番号)
- データベースやCSVファイルの管理(正確な値を保持する)
文字列に変換する4つの方法
では、Excelで 「数値を文字列に変換する方法」 を順番に解説していきます。
方法①「セルの書式設定」を使う(簡単だけど注意点あり)
手順
- 文字列に変換したいセルを選択
- 右クリック → 「セルの書式設定」 を開く
- 「表示形式」タブから 「文字列」 を選択
- 「OK」を押す

メリット
・すぐに設定できる
・入力済みデータへの影響がない
【使いどころ】 → 新しく入力するセルに適用する場合におすすめ!
方法②「シングルクォート(')」を使う(手動だが簡単)
手順
- セルの先頭に
’
(シングルクォート) をつけて入力 - 数値ではなく 文字列 として認識される

メリット
・確実に文字列として扱われる
・手軽にできる
方法③「TEXT関数」を使う(数式で変換)
手順
- 空いているセルに以下の関数を入力
=TEXT(A1, "0")
- 文字列として変換された値が表示される
- 必要に応じて 「値のみ貼り付け」などをして確定する。

メリット
・大量のデータを一括変換可能
・カスタム書式を適用できる(例:5桁なら TEXT(A1, "00000")
)
方法④「区切り位置」を使う(おすすめ!)
手順
- 数字が入力されているセルを選択
- 「データ」タブ → 「区切り位置」 をクリック
- 「カンマやタブによってフィールドが区切られたデータ」 を選択し、「次へ」
- 「区切り文字なし」のまま「次へ」
- 「列のデータ形式」で 「文字列」 を選択し、「完了」

標準を選択すると、文字列化したセルを数値に戻すことも可能。

メリット
・一括で変換できる
・関数を使わずに簡単!
・計算式や書式の影響を受けない
【結論】一番おすすめの方法は「区切り位置」
Excelで数字を文字列に変換する方法は複数ありますが、状況に応じた最適な手法を選ぶことが重要です。
方法 | メリット | デメリット | オススメの用途 |
セルの書式設定 | 簡単に設定可能 | 既存の数値を変換したい場合は、再入力が必要 | 新規データの文字列化 |
シングルクオーテーション | 手軽に設定可能 | 大量のデータには不向き | 単発の手入力 |
TEXT関数 | 大量のデータを一括で変換可能 | 関数の影響を受ける | 大量データの変換 |
区切り位置 | 既存データも含め、一括変換可能 | 数値に戻すのに手間がかかる | 大量データの変換 |
個人的には幅広い用途に活用可能な"区切り位置"がオススメです!
ぜひやりやすい方法をおさえて、作業効率を上げていきましょう!!